第1章|なぜ「希望条件」から話すと転職はうまくいかないのか
コンサル転職の相談で、最初に聞かれること。
それは多くの場合、次のような質問です。
- 年収はどれくらいを希望していますか?
- 働き方はどうしたいですか?
- 戦略・IT・業務、どの領域を希望しますか?
一見すると、これらはごく自然な質問に思えます。
しかし実は、ここから話し始めると転職がうまくいかなくなるケースが非常に多いのです。
よくある「転職相談がうまくいかない」パターン
実際の相談現場で多いのが、次のような流れです。
- 年収はなるべく上げたい
- リモートはできれば多めがいい
- 激務は避けたい
- コンサルは続けるか迷っている
一見、正直で悪くない希望に見えます。
しかし、この状態ではエージェント側も的確な提案ができません。
なぜなら、その人が「何者なのか」が分からないからです。
転職相談で本当に大切なのは「条件」ではない
多くの人が勘違いしていますが、
転職相談の本質は「条件を伝えること」ではありません。
本当に重要なのは、次の3点です。
- これまで何をやってきたのか
- 何ができる人なのか
- なぜ転職したいのか
この3つが整理されていない状態で希望条件を話しても、
紹介される求人はどうしてもズレてしまいます。
なぜ希望条件から話すとズレるのか
理由はシンプルです。
希望条件は「結果」であって、「判断軸」ではないからです。
たとえば、
- 年収800万円以上
- 残業少なめ
- リモート可
これらはあくまで「こうだったらいいな」という条件です。
しかし企業が見ているのは、
- どんな経験をしてきた人か
- どんな価値を出せる人か
- どのポジションで活躍できそうか
という点です。
ここが整理されていないと、
条件に合う求人はあっても「合う仕事」にはなりません。
転職相談でよくあるすれ違い
実際の現場では、こんなすれ違いがよく起きます。
| 求職者の認識 | エージェントの認識 |
| 条件を伝えた | 判断材料が足りない |
| 経験は十分 | 何が強みか不明 |
| いい求人が来ない | マッチしないだけ |
この状態が続くと、「エージェントが悪い」「いい求人がない」と感じてしまいがちです。
しかし多くの場合、問題は相談のスタート地点にあります。
転職相談は「自己整理の場」である
本来、転職相談とは「求人をもらう場」ではありません。
本質は次の3つです。
- 自分の経験を整理する
- 市場でどう評価されるかを知る
- 今後の選択肢を明確にする
この土台ができてはじめて、
「どんな会社が合うか」「どんな条件が妥当か」が見えてきます。
第2章|まず整理すべき①「これまで何をしてきたか」
転職相談で最初に整理すべきなのは、
「何をしてきたか」です。
ここが曖昧なままでは、どんな相談をしても意味がありません。
多くの人が「経歴」を正しく整理できていない
コンサル経験者によくあるのが、次のような説明です。
- 〇〇業界のプロジェクトをやっていました
- DX案件に関わっていました
- PMとして支援していました
一見すると問題なさそうですが、これでは情報が足りません。
なぜなら、次の点が分からないからです。
- どんな課題があったのか
- その中で何を任されていたのか
- 自分がどこまで責任を持っていたのか
整理すべきは「プロジェクトの中身」
転職相談では、次の視点で整理することが重要です。
① プロジェクトの背景
- なぜその案件が始まったのか
- クライアントは何に困っていたのか
② 自分の役割
- 企画なのか、実行なのか
- 主担当か、サポートか
- 意思決定に関わっていたか
③ 具体的な行動
- 何を考え
- 何を決め
- 何を動かしたのか
④ 成果
- 数値で改善した点
- 仕組みとして残ったもの
- 評価されたポイント
この4点が整理できていると、相談の質が一気に上がります。
「経験」ではなく「価値」に変換する
転職市場では、経験そのものよりも「価値」が見られます。
たとえば、
| 経験 | 価値 |
| PMを担当 | 複数関係者をまとめて推進できる |
| 要件定義 | 課題を構造化し言語化できる |
| クライアント対応 | 合意形成・調整力がある |
この変換ができていないと、
いくら経験があっても評価されません。
自分では気づきにくい「強み」
多くの人は、自分の強みを過小評価しています。
なぜなら、
- 周りも同じことをしている
- 当たり前だと思っている
- 特別だと感じていない
からです。
しかし転職市場では、
その「当たり前」が高く評価されるケースが非常に多いのです。
だからこそ、最初は一人で考えなくていい
ここまで読んで、
- 自分の経験をどう整理すればいいか分からない
- 何が強みなのか自信がない
- 相談の仕方が分からない
と感じた方も多いはずです。
それはごく自然なことです。
転職相談の最初の目的は、
答えを出すことではなく、整理することだからです。
まずは無料相談で「整理」から始めよう
転職相談というと、「転職を決めなければいけない」と思いがちですが、そんな必要はありません。
無料相談では、
- これまでの経験の整理
- 市場での評価のされ方
- 強みの言語化
- 転職すべきかどうかの判断
を一緒に行うことができます。
無理に求人を紹介されることはありません。
むしろ「今は動かない方がいい」と言われることもあります。
第3章|次に整理すべき②「何ができる人なのか」
転職相談で次に必ず聞かれるのが、
「結局、あなたは何ができる人ですか?」という問いです。
ここで多くの人が詰まります。
なぜなら、コンサル経験者ほど
「いろいろやってきた」
「全部ある程度できる」
という状態になりやすいからです。
しかし、転職市場ではこの答え方は評価されません。
「なんでもできます」は評価されない
コンサル経験者に多い回答がこちらです。
- 幅広く経験してきました
- 戦略もITも一通りできます
- クライアント対応は問題ありません
一見、優秀そうに見えますが、採用側からすると判断できません。
なぜなら企業が知りたいのは、
- 自社でどんな価値を出してくれるのか
- どのポジションに当てはめればいいのか
だからです。
「できること」は役割ベースで整理する
ここで重要なのが、「スキル」ではなく「役割」で考えることです。
たとえば以下のように整理します。
| 役割 | 内容 |
| 課題整理 | 現状分析・論点整理 |
| 推進 | 関係者調整・進行管理 |
| 設計 | 業務・システム設計 |
| 実行 | 実装・改善・定着 |
| 説明 | 経営層・現場への説明 |
この中で、
- 自分が一番価値を出してきた部分
- 他の人より得意な部分
はどこなのかを明確にします。
コンサル経験を「市場価値」に変換する
たとえば、同じPM経験でも評価は分かれます。
| 経験 | 市場での評価 |
| 進捗管理 | 補佐的ポジション |
| 課題解決まで主導 | 即戦力 |
| 意思決定に関与 | 上位ポジション候補 |
重要なのは、「どこまで責任を持っていたか」です。
ここが曖昧なままだと、
転職相談でも評価が上がりません。
強みは「比較」で見えてくる
自分の強みは、他人と比べて初めて見えてきます。
たとえば、
- 調整が苦手な人が多い中で調整が得意
- ロジックは普通だが実行力が高い
- 技術は浅いが業務理解が深い
こうした「相対的な強み」が、転職市場では武器になります。
相談時に整理しておくとよいポイント
転職相談の前に、次の問いに答えられるようにしておくと非常にスムーズです。
- 一番評価されたプロジェクトは何か
- 自分がいないと回らなかった場面は?
- 周囲からよく頼られることは?
- 苦手だが避けてきたことは?
これらを言語化できると、
「どんな人か」が一瞬で伝わります。
第4章|最後に整理すべき③「なぜ転職したいのか」
転職相談で必ず聞かれるのがこの質問です。
「なぜ転職したいのですか?」
ここに詰まる人は非常に多く、
そしてここが最も重要なポイントでもあります。
転職理由が曖昧だと失敗する
よくある回答がこちらです。
- 忙しすぎる
- 年収を上げたい
- 成長実感がない
- 将来が不安
どれも間違いではありませんが、
そのままでは「理由」として弱いのが現実です。
なぜなら、企業側はこう考えるからです。
「それは、うちに来たら解決するのか?」
転職理由は「不満」ではなく「軸」で考える
重要なのは、次のように言語化することです。
- どんな環境なら力を発揮できるか
- どんな働き方をしたいのか
- どんな成長を望んでいるのか
たとえば、
❌「残業が多い」
⭕「中長期で価値を出せる環境で働きたい」
❌「評価されない」
⭕「成果が正しく評価される環境に行きたい」
この変換ができるかどうかで、転職の質が大きく変わります。
転職理由は「一貫性」が命
転職理由は、以下と一貫している必要があります。
- 職務経歴書
- 志望動機
- 面接での受け答え
- 希望条件
ここがバラバラだと、
「この人は何をしたいのか分からない」と判断されてしまいます。
転職理由は「今すぐ決めなくていい」
大切なのは、完璧な答えを用意することではありません。
むしろ、
- 何に違和感を感じているのか
- どんな方向性が合いそうか
- 何が合わなかったのか
を整理することが先です。
これができていれば、相談の中で自然と方向性が固まっていきます。
第5章|コンサル転職の相談は“準備”で9割決まる
ここまで読んでいただいた方は、
転職相談の本質が「求人紹介」ではないことに気づいたはずです。
良い相談と悪い相談の違い
| 良い相談 | 悪い相談 |
| 経験を整理している | 条件だけ話す |
| 強みを言語化している | なんとなく話す |
| 目的がある | とりあえず来た |
| 対話型 | 受け身 |
この差が、転職の成否を分けます。
エージェントを使う本当の意味
エージェントは「求人を出す人」ではありません。
本来の役割は、
- キャリアの棚卸し
- 市場価値の整理
- 選択肢の提示
- 意思決定のサポート
です。
この使い方ができるかどうかで、転職の質が変わります。
まずは無料相談で「整理」する
もし今、
- 何から話せばいいか分からない
- 転職すべきか迷っている
- 自分の強みが見えない
- 相談するのが不安
そう感じているなら、まずは無料相談から始めてみてください。
無料相談では、
- これまでの経験の棚卸し
- 市場での評価
- 転職のタイミング
- 今後の選択肢
を整理することができます。
無理に転職を勧められることはありません。
むしろ「今は動かない方がいい」と言われるケースも多いです。
まとめ|コンサル転職は「相談の質」で決まる
コンサル転職で最も重要なのは、
どんな求人に出会うかではなく、どんな相談をするかです。
- 希望条件よりも、まずは自己整理
- 経験よりも、価値の言語化
- 転職よりも、キャリアの整理
この順番を間違えなければ、転職は必ずうまくいきます。
もし少しでも迷っているなら、
まずは無料相談で一度、頭の中を整理してみてください。
きっと、次に進むべき道が見えてきます。
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